BOM―部品表―

【BOM解説第3回】設計図だけでは不十分?「強い設計」を作るためのBOM運用4つのチェックポイント

「図面は完璧に描けている。でも、なぜか現場や購買から問い合わせが絶えない……」 そんな悩みを抱える設計者の方は少なくありません。その原因は、図面の「描き方」ではなく、情報の「持たせ方(BOM)」にあるかもしれません。

今回は、家電や農機具の設計現場を見てきた経験から、効率的なモノづくりの基盤となる「設計BOMの4つの鉄則」を解説します。

1. 設計図とBOMを「セット」で管理しているか?

図面(形状データ)とBOM(構成データ)がバラバラに管理されていませんか? 「最新の図面はあるが、その構成パーツのリストが古い」という状態は、設計変更のミスを誘発します。図面を直したらBOMも連動して変わる。この「一対一」の紐付けが、手戻りを防ぐ絶対条件です。

2. 「製品コード」は全社で統一されているか?

設計が呼ぶ「モデル名」と、営業や工場が呼ぶ「製品番号」が違っていませんか? 社内で呼び名が複数あると、システム間の連携が崩れ、出荷ミスや誤発注の原因になります。製品の企画段階から、全社共通の「背番号」を振ることが、データ連携の第一歩です。

3. 「部品コード」の重複・乱立を許していないか?

似たようなネジや汎用部品に、設計者がその都度新しいコードを振っていませんか? 「同じ部品なのにコードが違う」状態になると、購買部門はまとめて発注(ボリュームディスカウント)ができず、在庫も無駄に膨らみます。部品コードの統一は、ダイレクトに利益に直結します。

4. 部品の「共用化」にBOMを活用しているか?

「過去に同じような部品を使った製品はないか?」を探すとき、ベテランの記憶に頼っていませんか? BOMが整備されていれば、過去の採用実績を瞬時に検索できます。新規部品を極力増やさず、既存の「実績ある部品」を共用化することで、開発コストの削減と品質の安定を同時に実現できます。

栃木県で20年以上、デジタル制作の現場に携わってきました。 栃木県内で事業を進める皆さまの取り組みが、少しでも前に進むきっかけになればうれしいです。

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